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きょうはベルのトリミングの日でした。
ですが、この日を迎えるにあたっては
様々な葛藤がありました。

 

まず、トリミングを行う
少なくとも2~3時間、
家を離れるのは、
ベルにとってストレスにならないだろうか?
体力的に持つだろうか?
そもそもサロン側が、
ベルのような状態の子を受け入れて
くれるのだろうか?
施術中に何か起きたら
申し訳ない。
わたしも、怖い。

でも、このままもし、
ベルの容体に変調があった場合、
何の手入れもできない状態で
ベルを見送ることになるのは
あまりにもかわいそう。

 

迷いに迷った結果、
最悪、次回、病院で診察のついでに
病院のスタッフさんに
顔周りの被毛だけは
カットしてもらうことにして、
サロンにはキャンセルの連絡を
入れることにしたのです。

するとすぐに、

「ベルちゃん、どうかされましたか?」

と訊かれました。
 

お世話になって足かけ8年。
ほとんどキャンセルをしたことが
なかったからでしょう。 

事情を話すと、
お返事に驚きました。
 

「変な話、亡くなる直前の子でも
万全な体勢で、無理ない範囲で
短時間でのカットを
させていただいています。
もちろん、これまでと
同じ内容とはいきませんが。
飼い主さんの辛いお気持ちは、
よく分かってますので。」

 

てっきりベルの容体を話せば、
先方から断ってくるだろうと思っていたので、
トリミングをしてもらえると聞いただけでも
ありがたくて嬉しくて・・・
何より、迷いに迷った背景を
すべて汲んでくださっていることに
救われる思いがして、
受話器を握り閉めて
「ありがとうございますー」
と、お辞儀をしながら
涙がこぼれてしまいました。 

 

今朝、自宅まで車でお迎えに来てくださり、
出発したベルは、いつもよりも1時間ほど早く
施術を終えて戻ってきました。

 

「ほとんど毛もなくてカットしてないので
お値段引いておきましたので」

 

そう言って、
予め渡しておいた10000円から差し引かれた
5000円が私に手渡されました。
それと一緒に、
 

「これ、次回の予約の日程、
いつものように入れておきましたから」

 

と、予約カードが。
それは屈託のない笑顔で、
いつも通りの所作でした。

 

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そこには、いつもそうであるように、
3カ月先の予約が記されていました。
(とても人気のあるサロンなので
予め予約を入れているのです。)

 

長くいろいろな犬を見ていれば、
この子があとどれくらい生きられるかぐらいは
きっと予想がつくと思うのです。
これが最後のトリミングに
なるかも知れないことだって
恐らくは、分かっているはず。

 

それなのに・・・
いつもとまるで同じ対応。

 

 

ああ・・・ありがたいな。

目元が熱くなりました。

 

そして口にこそ
出してはくださらなかったけれど、

「最期のその時まで、
どうかベルちゃんとの
幸せな時間を!がんばって!」

とエール、希望をもらった気分でした。

 

そして、サロンさんをお見送りした後、
予約カードを見ながら、
嬉しくて、
また少しだけ泣きました。

 

 

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき